教員の養成の状況についての情報の公表(子ども専攻)
教員の養成の状況についての情報の公表
教員の養成の目標及び当該目標を達成するための計画に関すること
保育者養成の目標は現場の保育実践を改善することである。それには二つの方法がある。一つは保育者養成校での教育であり、もう一つは保育現場との連携による研修会や研究会などの機会の提供である。本学では両方を視野に入れているが、ここでは養成校での教育をとりあげる。
本専攻においてめざす卒業生の姿は、まず子どもの発達について深い理解と知識をもっていること、地域・社会に開かれたカリキュラムを構想する力をもっていること、そしてそれを支える保育観や子ども観を正しく理解していることである。
そのために本専攻では、子どもの生活の中心である「遊び」を重視し、「遊び研究」という科目をはじめ、さまざまな科目において子どもの発達や遊びについて学べるようにしている。学内には本学園の附属幼稚園や附属保育園、子育て支援広場なども設置し、日常的に乳幼児やその保護者の実際の姿が見られる。また、これらの学びに幅と深みをもたせるために子どもの発達に関連した心理学の科目や、子どもの福祉に関連した社会福祉の科目、地域・社会に関連した科目を整えて学生の学びを保障している。
本専攻がめざすのは、のびやかな心、すなおな感性、人を思いやる気持ちを大切にする保育である。特に子どものくらしの中心である「遊び」に注目し、遊びの考察を通して子どもへの理解を深め、保育の方法を探求している。
教員の養成に係る組織及び教員の数、
各教員が有する学位及び業績並びに各教員が担当する授業科目に関すること
教員の養成に係る授業科目
授業科目ごとの授業の方法及び内容並びに年間の授業計画に関すること
卒業者の教員免許状の取得の状況に関すること
免許状の種類:幼稚園教諭一種免許状(2023年度)
区分 | 男子 | 女子 | 合計 |
---|---|---|---|
①保育士資格・幼稚園教諭免許取得者 | 0名 | 51名 | 51名 |
②保育士資格のみ取得者 | 0名 | 2名 | 2名 |
③幼稚園教諭免許のみ取得者 | 0名 | 2名 | 2名 |
④両資格とも取得しない者 | 0名 | 1名 | 1名 |
卒業者数(①+②+③+④) | 0名 | 56名 | 56名 |
卒業者の教員への就職の状況に関すること
教員の養成に係る教育の質の向上に係る取り組みに関すること
保育者養成における質の向上は本専攻においても重要な課題でありさまざまな工夫をしている。授業においてはできるだけ具体的な子どもの姿や現場の様子を交えながら理論と実践との関係が理解できるような展開を心がけている。例えば、実習関係はもちろん、保育内容に関する授業においても模擬保育を実施し、より具体的な学びにつながるようにしている。
幼稚園教育実習や保育実習においては以下のような準備とそれを生かした学びの機会を設けている。
- 実習での目標を具体的に設定する(子どもを観察する視点を具体的にもつ、トラブルの原因と解決の仕方など)。
- 実習前と後とで個人面談を実施し、その準備や学び、各自の課題などを整理する。
- 異学年交流による相互学修により、保育技術の向上などの基礎力を身につける(実習メンタリングプログラム)。
- 実習視察においては、体調や状況を聞きさまざまなアドバイスをおこなう。
- 実習評価票が戻ってくると、各自の自己評価と比較しながら足りない面の課題にどう取り組むかについて教員と面談する。
- 実習後には関連する授業やそれぞれのゼミにおいても各自の実習経験を授業の中で共有し、より深く考える機会をもつようにしている。
つまり、実習をその科目内に収めるのではなく、その経験を最大限生かしながら共同・協同的に個々の学びが深まるようにしている。さらに学外の講師を招いて、子どもの発達や子育て支援、保育現場の課題などについて見識を広めたり深めたりする機会も用意しており、さらなる学びの質保障をめざしている。