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講演会「かけがえのない命を託すということ― 保護者の思いを未来の保育者へ ―」を開催しました

2025年11月18日、松山東雲短期大学保育科2年生約90名と実習園等の関係者約50名を対象に、特別講演会を開催しました。本講演会は、テレビ愛媛にご協力いただき、2023年5月に新居浜市で発生した保育中の誤嚥事故について、保護者の方から直接お話を伺う貴重な機会となりました。

当日は、テレビ愛媛の橋本利恵アナウンサーの司会のもと、ドキュメンタリー番組の一部上映の後、保護者の方による講話が行われました。

保護者の方は、事故があった保育園に預けることになった経緯や慣らし保育の様子、お子さんの離乳食の進み具合と提供された離乳食の段階について振り返りながら事故について語られました。そして、未来の保育者である学生へ「基本は大切だが、その子その子に合わせた保育をしてほしい。子どもを中心とした保育を行ってほしい。子どもの命を守るのは自分だということを忘れず、今まで学んできたことに誇りをもって進んでほしい」と呼びかけました。

また、コーディネーターを務めた本学保育科の岡田恵准教授からは、「保護者と先生は信頼関係で成り立っている。あまり要望を言ってはいけないのかなと遠慮する関係でなく、信頼関係で伝え合えるようになれば。そして、保育は『子どもの最善の利益』とは何かを一番に考えることが大切」という話がありました。

講演後、学生たちからは「基本だけではだめで、子ども一人ひとりに合わせた保育が大切だということが印象的だった。保育の現場にでても忘れないようにしたい」「複数人がかかわることで多角的な視点を持つことや、情報共有の大切さを学びました。子ども中心に、子どもに寄り添った保育をしたい」といった感想が寄せられました。

本学は今後も、このような学びの機会を通じて、実践力の高い保育者養成に努めてまいります。